英語学習が好きになった不登校生徒の道のり
やっとロンドンに帰り着きました。
やはり島は遠い、、、苦笑
フライト中に発達っ子の学習サポートの試験勉強をしながら、今関わっている生徒のことを考えていました。やってきた支援の流れや、彼女の変化など含め。この先のターゲットもまた考えつつ、、
彼女との向き合いは、その子が5年生の秋頃から始まりました。今から3年ほど前にASDのグレーという診断を受け、去年受けた診断では、発達障害の症状は見られないということでした。
運動会やイベント事では学校に行くこともあるようですが、基本は自宅からオンラインで授業を受けている彼女。先日は小学校を卒業したという嬉しいLINEも送ってくれました。
出会った当初(5年生時)は、彼女の大好きなイラストを取り入れた英語レッスンを行っていました。ピリオドを「てんとう虫🐞」のイラストで描いたり、コンマは「葉っぱ」だったり、彼女の好きな食べ物の話題は欠かせないし、お豆腐のイラスト、女の子、動物のキャラクター、などなど、絵が上手な彼女と一緒に私もスクリーン上でイラストをたくさん描いたり、英語の説明をする際も、彼女の興味が湧くような色味を使った表現を心がけたり、彼女の意思ベースでレッスンが展開できるようなフレキシブルさは今でも取り入れています。
「学び」は、自発的であること。
それはのちに「人生観」に繋がっていくと信じています。
自分でコントロールし、
自分らしく進めるからこそ、
楽しさがあり、
喜びがあり、
自己肯定感へ繋がります。
気分が乗らない日は、押し入れの中に寝転がってレッスンを受けたり、ママがお家にいて時間を知らせてくれなきゃドタキャンの日もあれば、画面には出ないよっていう日もありましたが、中学生に上がる直前には、お腹が痛くて調子が悪いけどレッスン受けるね、とか、学習から話が逸れたら、勉強に戻ろうと自ら伝えてくれる前向きな姿勢、「私英語分かるーーー!」「英語出来たらカッコいい!お友達に自慢したい!」そんな姿が見えるようになってきました。
その子のお母様は感激されていらっしゃいます。今までも何度となくお母様との話し合い(どんな学習が彼女に合っているかを試行錯誤)やLINEのやりとりを繰り返したり。
初めの頃は、お母様の中でモヤモヤした想いが沢山おありで、そんな育児への後悔や不安も沢山教えて頂きました。それが今では誇らしく育児をされていらっしゃるし、お母様ご自身も支援者として不登校や発達障害のお子様をサポートされていらっしゃいます。
我が子のこととなると「不安」でしかない、不登校や発達障害。同じ目標に対し一緒に頑張ってくれる必要に応じた多種多様の、理解の深い支援者の方々の存在の必要性を身をもって体験させて頂いたように感じます。(そのうちの一人としてジョインさせてもらっていることを嬉しく思います)
そうそう、彼女はもう最近はレッスン中に前のようにイラストを描かなくなったんだよなぁ。英語学習の方により興味が湧いてきているみたい^ ^
個性的で意思のハッキリした彼女なので、これからもそのまま好き嫌いを明確に、自分に無理しないやり方でとことん好きなことに邁進してもらい、「自分大好き」を育てていってもらいたいです。
大人になった時、人生で避けては通れないしんどいフェーズの時にね、最終的に何が自分を救ってくれるかは、、「自分大好き」っていう「自分を信じられる気持ち」だと思います。もうダメだと逃げ出したくなる時には、「我慢して積み上げた結果」は、自分を救ってくれるどころか、他者評価意識を倍増させることになることもある、、、。
最終的に、「私は大丈夫!」と踏ん張れる理由なき前向きさ、が強いと思う。生徒たちが、大人になった時に、、の長期的目標の方が短期的な学習支援以上に大事だと感じます。
短期の学習支援も目標も計画ももちろん大切なのだけど、個の特徴を見て、どこまでどのペースで進められるかのバランスは崩したくない、、。二次障害や自分への不信感や不安感を避けたいのはもちろんのこと。せめて私との時間では他では味わえない感覚を経験してもらいたいと願っております。
Rちゃん、
色んなことを教えてくれて、
ありがとうね♡
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