結局、お金。
酷いタイトルですが、、
必要以上にあればいいとも思わないけど、
最低限、好きなだけご飯が食べられるとか、子供ならおやつや友達と遊びに行くお金だって欲しいし。
私もこの人生で幼少期と渡英前後で貧乏をしていたので、お金のない生活の辛さが分かるし、お金持ちとかその事実だけで大嫌いだったし。でも結局無いものは無いわけで…。
うちは所謂母子家庭でお姉ちゃんと私の3人で暮らしていましたが、家庭の事情で引っ越しも多かった。当時スーパーでパンの耳が大量に入ったのが確か¥30とかで売っていて。それを母が揚げて砂糖をまぶしたおやつを食べていた記憶があります。
母子家庭の辛いのってお金がないだけじゃなくて、母と一緒にいる時間が少ないことだったな。小学生の頃は母と離れて暮らしていたり、一緒に暮らせるようになってからは彼女は3つくらい仕事を掛け持ちしていたので、とにかく帰りが遅い。姉とこたつに入って夜も22時過ぎになるとちょっと怖くて。テレビを観ながら母を待つわけだけど、私がチャンネルを替えようとすると姉が急に怒り出して,,,。年齢は一個しか違わなかったけど、複雑な家庭環境から小学生のうちから「母を守れるように弁護士になる」と断言するような正義感溢れるしっかり者の姉だったので、そうやって2人で留守番をしているときも彼女は私以上に色んな不安を抱えて、その時その時に対応しようとしてたんだろうと思います。「チャンネルを替えた時に怖い映像が流れたらどうするの!」って言って怒ってたんだよね。妹の私は、その視点に気付かされた途端一気に怖くなってたけど。。
渡英を決めてからもずっとお金を貯めていました。イギリスに行ってすぐはバイトもできないだろうなと思っていたので、貯められるだけ貯めていこうと思ってました。思い返せば私はその頃自分の家がなかったな。だって家賃って一番お金がかかるのでね。とにかくもっとお金を貯めようと、当時お付き合いしていた彼のお家に暫くステイさせてもらいながらかなり生活を切り詰めていた。
その住まいには4畳半のワンルームで、お風呂なし、トイレ共同という、まあこんな物件があることがビックリですが。玄関のドアのガラスが割れてたのでスケボの板を貼ってて、ロックは極小南京錠。セキュリティーもなにもあったもんじゃないよね。もしかしたらその辺の地域のお宅は、そもそもおうちにお風呂が無い家庭も多かったのか、近くに銭湯があったんです。そこに2、3日に一回¥300でお風呂に入りに行っていました。お風呂に入らないのは3日は限界で、頭皮が痒くなってくるんだよね。それでもそんなに辛い気持ちはなくて、彼と一緒に楽しく生活することを心がけていたので、銭湯の歌をレゲエで作ってみたり、番頭のおじさんのようなおばさんの真似をしたりして楽しかったです。
一番辛いのは冬に家の中でお湯が出ないことでした。雪が降りそうな季節はキンキンに冷えた水で朝顔を洗わなきゃいけない。冷たいを超えて、あれは痛いんだよね...。
イギリスに渡ってからもお金がない生活は続いたわけですが、、物価が高いからファーストフードも高い!貯金が尽きてしまったのと、ビザを延長させるためにビザ申請代や語学学校の学費も稼ぎたいから、やはり生活自体を切り詰めてはいたけど、さすがにバイトも始めていたけれど、マックは気軽に食べられる代物ではなかったです。だけどねぇ、ああいうジャンクフードって、1ヶ月に一回くらい食べたくなる。だけど一回で£8くらいかかる。当時はポンドが高かったので日本円で¥1600超え。どう考えてもファーストフードの価格じゃない。
バイト先にいたお家にお金があって、全てサポートしてもらっている2人の会話が耳に入った時は、、本当にこの世の中のアンフェアさに憤りを感じました。「◯◯さんも暇つぶしでここで働いてるの〜?」みたいな会話だった。遅い日は帰りが23時過ぎるしね。バイトを二つ掛け持ちしながら学校に通って、遊びもできちゃう若さがあったな。
話していけばキリがない貧乏体験ですが、、
そんなこともあって今の私の活動があるし、日々お金の必要そうな人がいれば僅かながらでも使ってもらおうという想いはあります。私が支援しているお家もやはりシングルマザーで、育ち盛りの中学生息子くん、不登校だから給食の恩恵を受けられないわけですよ。一回の食事代が頑張っても200円しか使えないし。大好きなお肉なんてあんまり食べられないし。
お金お金って言いたくないけど、本当にお金がなくなったら分かるのは、結局お金だよねってこと。同情するなら何とかって、、その気持ちはよく分かる。同情とかそんなものいらないからお金ください、と思うんだよね。プライドとかそんなものは一銭にもならないので、私も散々サバイバルをしてきたと思います。現実、全然いい話なんかじゃないこともいっぱいあるし。
というわけで、、
せっせと今回の企画の導入方法を模索中。
自分の歌というそれこそ一銭の価値もないようなものに価値を付けるには、人に喜んでもらうことしかないわけです。メインはあくまでも支援金(その中学男子にお年玉を!)なので、歌いますっていう一芸披露でエンタメ性を上げるっていう、私なりの遊び心であります。
お金がないことの利点を最後に言うとしたら、、
「生きる為の知恵が付く!」です^ ^
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