選び取れるだけの賢さ

先日、友人が元旦からいきなりの「禁煙」を始めた。思い立ったが吉日とは言ったもので、何かを始めるのに「年の始まり」に乗っかるのは確かに有効的ではある。昔の誰かが作った“時間”を跨いで別のパラレルワールドに踏み込むようなもの。“失恋したら一人旅をする”とか、私が23歳で日本を出たのも似たような理由。「この国は面白くないうえにイライラする」と思ってイギリスに来た。

私は基本的に「前向きな人」や「何かにチャレンジする人」が好き。すぐに飽きが来る人間社会には、自ら創造していく目標や目的が不可欠だと思っている。最初からワクワクなんてないし、落ちてもない。突っ立ったままで誰かが次から次にエンターテインしてくれたとしても、最終的に自分は騙せない。愉しめるのはいつだって能動的だから。受け身で得られる快楽なんて時間が経てばカボチャに戻る。

「禁煙」の経験は私自身も20代の頃にある。
何でも経験したい。煙草の依存性の強さもよーくわかった。確かにあの中毒性をこれほど簡単に世にばら撒く企業は罪深い。いわゆる金蔓が出来上がる。日本ではまだ一箱の金額こそしれてるけど、これが何十年にも及び、数千万人単位にのぼる。世界も加えたらそれは巨大で分かりやすいビジネスになる。一度沼れば禁煙と喫煙を繰り返すし、人はこれだけテクノロジーや経済を発展させたにも関わらず、煙草の前ではこんなにも脆いものかと驚かされる。

あぁ、私たち自体は空も飛べないし魔法も使えない。ロックダウンで流通が止まれば1週間も生き延びることさえできない。これだけあらゆることに頼って生きている。道具は作れても自分自身は昔と変わらないか、昔以上に脆くなったか。(ハラリのような内容になってきたけど、、

改めて感じる「取捨選択できるくらいの知識や知恵」の必要性。それはもしかしたら、80〜100年齢そこそこの一生の肉体だけを守るためだけの経済力だけに過ぎず、どうせ生きるなら/死ぬなら、ちゃんと好きな人と好きなことをする意欲に対しても実直でありたい。

⬇︎おまけ
TEDxSF 
それは納得のいく人生?
あなたが生まれてきた確率?

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