勉強用 - 精神分析的面接理論
無意識を意識化する面接療法=精神分析療法
洞察療法の種類として、ロジャーズの来談者中心療法、ゲシュタルト療法、理論療法があれど、洞察の対象・焦点がそれぞれ違う
1. 解釈の素材と焦点
クライアントの自由連想ー
見えたり感じるものをそのまま語り聞かせる40分、分析者がそれについて感じたことを語る10分
(行動の仕方、意味、原因についての洞察)
鍵は分析者の解釈の適切性
- タイムリーかどうか
- 分量がクライアントの消化力に相応しいか
- 解釈の一貫性があるか
(不適切な解釈を与えるとクライアントを混乱させる危険性を含む)
解釈には非言語的な素材が含まれる👀
- 声の強弱、トーン
- 表情
- ジェスチャー
- 服装
- 物忘れ
- 言い間違い
- 身体症状 (指しゃぶり)
- 座り方
- 遅刻
- ものの言い方 (抽象的、論理的)
※ 一貫性を持たせるために気づいた点をまとめてからタイミングを見計らって言う
性格分析➡︎内容分析
性格的な面の指摘をして、その解釈が受容されることにより表現がよりオープンになることで分析の素材が増える
内容分析
例:
何を抑圧している?
なぜ抑圧するようになった?
➡︎感情内容(例: セックスへの罪悪感、父への恐怖)を意識化
中心問題を発見し、そのテーマに沿って面接を続ける(中心問題例: 実家との分離不安のために就職をしたがらない)
2. 面接理論上の特徴
「感情転移」と「抵抗の扱い」を重視
感情転移:
父母、きょうだいに対して持っている感情を類似の人に向けること (例: 父を恨んでいる人が分析者に反抗的)
- 愛や信頼のようなポジティブなもの
- 憎悪、不信のようなネガティブなもの
新しい人間関係のパターンを経験する練習台の相手が分析者
(ロジャーズ、ゲシュタルト療法のパールズにも、行動療法にもない!)
分析の情報として「感情転移」があることが有効的
対抗感情転移:
感情転移に巻き込まれること
(逆転移: counter transference)
※クライアントが愛や怒りを向けてきた時にそれに巻き込まれて、自分の個人的な感情を表現してはいけない!(Must be an empty screen!) ロジャーズ理論と同様に
★予々気になっていたココ!
「カウンセラーや分析者が自分個人を出してはいけないという中立性は、やがて悪い意味でのプロフェッショナリズムに陥りやすい」これはどういう意味でしょうねぇ。。
クライアントの抵抗と処理
- 面接を受けたくない
- 治りたくない
ロジャーズ派の意見
精神分析者が権威的であるが故に抵抗が起こる
カウンセラーの役割として
抵抗を除去するべくクライアントに上手に乗り越えさせる(精神分析の抵抗の概念と取り扱い方について知っておくべき)
- 遅刻、すっぽかし ー顕在性抵抗
- 話に実のない場合、抽象的、弁解 ー陰性抵抗
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