「自分の短所」が社会で化ける
私が日々の学びを取り入れる理由として、
まず、自分の経験から立てた仮説の証明、そして知らないことを知りたい好奇心を満たすことにある。
人間は弱いんだなぁ、と言うことに気づいてそれを書き止めていたいたのが中学生か高校生くらい。
人は強くはなれないけれど、
強くなろうとすることはできる。ということを書いたのを覚えている。
考えることで状況を理解しないと納得のいかない家庭環境のもとで育ったが故に、思考する性質を持ったと自己分析する。そしてそういう人間は大人になるにつれてもやはり人の応援役として頼られたりする。
先生やカウンセラーなど人をサポートしたい人の多くは、その活動によりその人自身が救われていると確信しているので、私はいつも相手に伝えることが、「決して、あなたを元気付けている私が凄いということではなく、そうすることで自分の存在を確認させてもらえる機会が得られていたり、私の立場からでしか出来ない経験もまた、相手がいて初めて得られている」
そして多くの人は、自分の生き方ややりたいことなどに対し、客観視することは得意ではないし、プロの精神科医やカウンセラーであっても、自分を自分の外側から客観的にカウンセリングしてくれる人を必ずキープしているとも聞くのは、やはり人間というのは、本来個人だけで完結する生き物ではないからだろう。
一見すると、患者や生徒の立場である人だけが救われているように見えるけれど、そういうことは一切ないだろうと感じる。
例えば、Aさんを支えるBさんがいる。
AさんはBさんから見ると少し頼りないかもしれないけれど、Aさんを慕い頼るCさんがいたりする。そしてBさんもまたDさんという人に救われている。
それが社会的に先生や講師、カウンセラー、医師、看護師、アドバイザー、弁護士、介護士、などというあらゆる職業になって社会は回っているだけ。
どこそこの企業のお偉いさんも、うちに帰ればカカア天下の家庭の中で、嫁さんの尻に敷かれていたり、娘に嫌われていたり、息子に軽蔑されていたり、人は環境や社会の種類によってポジションが変わる。
もしかしたら、その企業幹部の男性は、長男としてうまくいかない中小企業の家庭に生まれ、小さい頃から父親の苦労を目の当たりにして育ったかもしれない。その横で母親は気苦労が絶えず心を病んでいたかもしれない、その影響を受けた弟は泣いていて、そんな家庭を引っ張っていきたいとその男性は責任感を抱いたものの、当時、無力な子供であった彼は、自分では何一つ父親の会社を支えることは出来ないと悔しくも気付いていたかもしれない。
だからこそ大人になって自分の力が会社経営の成長につながるポジションを目指すことで、そんな幼き自分の欲を満たしているかもしれない。あの時何も出来なかった自分を慰めるように、「ほら、自分は無力なんかじゃない。自分には会社を支える能力があるんだ!」と証明したいのかもしれない。
例えば、私の生徒である13歳の不登校の子。
彼は人一倍仲間想い。それは、もしかしたら家庭環境(片親だったり、一方ではいとこ関係にとても恵まれている)から派生した性格だったかもしれない。そんな強い仲間意識から、中学の社会の先生が、彼の友達を理不尽に叱る態度に黙っていられなくて学校に行かないことで、その社会の先生に反発したのがキッカケで不登校になった。
そんな彼は今取り組んでいるゲーム活動の中で、マネージャーというポジションから僅かな期間ですぐにトップ1、2のポジションにつかないかという話が来た。ただ彼はトップ2を選んだ。それはリーダーでは出来ない役割が2番手にはあるらしい。リーダーがそのチームの顔となり、チーム外の人たちとの触れ合いに従事するのに対し、ナンバー2は、チームの仲間との関わりを保つことを担う。彼はあえてその仕事を選びたいと言った。私は、なんとも彼らしいなぁと嬉しく思った。自分の得意や好きをよく分かっていて、それを活かしているな、と。
一見するとこだわりが強く中学という社会に適合できないタイプかもしれない。それをもし仮に短所とするならば、その短所を彼は長所に変えて活動をしている。その活動の中で人との関わり、しいては自分と社会を学んでいる。
私自身、日本在住の日本人の特性は持ってないかもしれない。故に海外へ出たタイプであると思っているけれど、不登校、引きこもり、社会不適合者など、一見すると社会的弱者(本当は全然弱くないけどね)とされる人たちの良き理解者となり、また自身の証明を同時に行なっていると読める。
(友達と話して気付かされたのは、、私はかなり許容範囲が広いらしい。人に対してすぐにジャッジをしないで、面白いなと見るタイプのよう。。そこに個人的な好きや嫌いの感情がなく、ただ興味深く観察をしたくなる。なので社会不適合者だろうが学校に行かないだろうが、さほど重要ではないと感じるタイプ)
一見すると「短所」である自分の性格を、
上手いこと社会に役立つ。
それはユーチューバーにも多く見られるかもしれないし、そんな人たちがもっと社会に出て自分をアピールしていく、まさに多様性に富んだ日本により変化することで、
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