神経可塑性 neuroplasticity

最近取り入れたいくつかのバラバラな情報に「神経可塑性」「脳の可塑性」「Neuroplasticity」などの共通項目があったのでまとめてみようと思う。




“The brain is plastic.”


“プラスティック”というのは自由自在に変化できるという、プラスチックの性質の意味合いがある。昔と違い現代では、脳/神経もまた同じように年齢に関係なく成長を遂げるものだという知見も多く出回っている。

特にコロナが出回ってすぐに懸念していた鬱などのmental issueに関する情報も多く耳にするようになったこと、特に日本国内における「メディアと国民の距離感」は以前から気になっていた。

(何を信じ何を大事にしてより良い日々を送るかを再エデュケイトする必要があるように感じる。Twitterなどを見ていると、コロナに対する意識が国によって違う、特に日本人の持つそれは著しく他の国と異なりより敏感さを感じさせられる)



“The brain’s ability to rewire itself as a response to life experiences is called neuroplasticity.”


身近なところで言うと、
「マインドフルネス」の導入は脳の可塑性を促進するのに有効的。

dlPFC

(背外側前頭前皮質, 前頭前皮質: prefrontal cortex脳の司令塔と呼ばれる脳の一部を活性化することで、マインドワンダリング(心のさまよい)を抑制しストレス減へと導くことができる。

それは時に「自分にチャレンジを課す」ということもそれに繋がる。私はよくその意識を生活の中で意識的に取り入れることがある。日々のジム通いで自分を追い込むこともそうだし、新しいチャレンジを設定することだったり、友人達とそれについて語り合うこともそうだし、何事にも飽きないようなアップデートも意識する。チャレンジを乗り越えようとする際の「成長マインドセット」は、自己認知を高めてくれる。イギリスではそれこそ10歳以下の子供達にも教育の中で「Developmental mindset」を教えてくれるアカデミックな学校もある。(特にアカデミックな女子校においてはより重要なメンタルケアとなる)

ロンドンのタクシードライバーの調査結果は色んなところで見かける。実際私もイギリスにいてブラックキャブをたまに利用することもあるが、Uberと違い彼らはあらゆる道を覚えている。その試験に受からないとブラックキャブのドライバーになれない。(彼らの海馬:hippocampus 後部が肥大しているらしい)



Depression: An issue with Neuroplasticity?


実際に鬱病患者のMRやCTスキャナーで見える前頭前皮質の萎縮(atrophy)。

Brain-derived neurotrophic factor (BDNF)脳由来神経栄養因子: 脳の神経細胞が作り出すタンパク質の濃度は低いと認知機能の低下が起こりやすい(パーキンソン病、鬱病、総合失調症)

BDNFを高めるのに運動(特にエアロビクス)が効果的。マインドの運動もまた重要、少しだけ頑張れば届きそうな範囲の新しいチャレンジ、コンフォートゾーンの外に目標設定をするなどもいいかもしれない。より良い食事と睡眠を意識することは言うまでもない。

ケタミンが抗うつ剤として有効的であるのは、神経可塑性に対してうまく働いたのではないかというリサーチャーの見解。
(2021年3月に大塚製薬がアメリカの会社からアールケタミンのライセンスを獲得)

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